熊本・大分大地震にて診療救護支援メンバーの看護師Kさんから投稿をいただきました。
この度、熊本・大分大地震にて診療救護支援メンバーとして4月21日~4月23日まで済生会熊本病院で災害支援を行いました。私の親戚も被災しており、所縁のある熊本で少しでも手助けが出来ればと思い支援を希望しました。
まずは事前打ち合わせ。病院から飲食物や雑貨など支援をいただけるとのことでとても心強く感じました。熊本の交通情報については、先遣隊のDMATから現地の情報を基に話し合いルートを選定。
4月21日いざ熊本へ。集合時間は早朝3時50分!(ちなみに、当初は5時出発予定でした。)支援開始は12時からの予定であったため余裕だろうと個人的に考えていましたが、甘かった(出発時刻はDMATからの情報を考慮して決定したそうです)。
熊本へは車で向かいましたが高速道路が途中から通行止めの為、菊水ICで高速を降りました(後から聞いた話では、支援部隊ということを伝えれば通行できたようですが…)。高速道路を下りてからは、通常であれば1時間で到着予定でしたが、なんと4時間かかりました。特に熊本市内にさしかかると車が進まず大変でした。
熊本市内に入る前あたりからブルーシートがかけてある建物が目立ち始め、報道の通り熊本城は石垣が崩れ落ちるのなどしていました。一部の店舗では一階がつぶされている所もありました。
済生会熊本病院に到着したのは11時過ぎ…。メンバーで早めの出発で良かったと話していたのを憶えています。
済生会熊本病院は大きい病院ですが、外壁が崩れたりヒビが入っていたりなどしており、被害の重大さを目の当たりにしました。
私達が行った支援は、主に救急外来でのサポートでした。常時3チームの支援部隊が在中している状態で済生会熊本の看護師とペアを組んで活動する状況でした。救急患者さんは非常に多く、採血・心電図・点滴・検査の実施を繰り返し行い、急変の患者さんには救急処置なども行いました。
震災の影響もあり、普段とは比べられない患者さんの多さで、特にwalk inの患者さんが目立っていました(私たちの来る前の日までは、エントランスホールに間仕切りして診察するくらい多かったそうです)。車中泊の人も多く、DVT(深部静脈血栓症)の患者さんも多いとの事で救急外来にはDVT患者さん専用の部屋も準備してありました。
済生会熊本病院のスタッフの皆様はとても疲れている様子でしたが(特に看護師!ひいきじゃありません(笑))、いつも笑顔で患者さんに優しく対応しており、見習わなければならない点が多くありました。私達にも、必ず立って挨拶をしてくださり、普段からの接遇が良いのだという印象を受けました。
病院内は、ライフラインはほぼほぼ復旧してる状況でした。テレビなどの情報をみるとお風呂はまず入れないだろう。トイレも使えないから外でするようになるのかー、と思っていましたが、トイレはもちろんシャワーまで浴びることが出来ました。
熊本にいる間もたくさんの余震がありました。震度3程度の地震が多く、震度4はとても大きく感じ、震度3と4でこれほど違うのかと思いました。
私達が支援にあたる時、先遣の病院からの送りが全くなかった状態でした。私達は、他の支援部隊と共に後続部隊への申し送りを作成しました。他院での活動という事で、情報があれば活動もしやすくなると思いました。活用してくれてれば嬉しいです(笑)
とにかく周りを見て動き、少しでも助けになればと思い行動しました。力になれたかわかりませんが、また支援の話があれば行きたいと思います。1日でも早く復興できるように願います。
ちなみに、家に帰宅してから17時間も死んだように寝ていましたとさ(笑)
診療救護支援メンバーの皆さま、お疲れ様でした!
被災地の一日も早い復興をお祈りしております。
診療救護支援メンバーの皆さま、お疲れ様でした!
被災地の一日も早い復興をお祈りしております。